オンライン=オンラインB

台本としてのあり方を考え直したオンライン=オンライン。
何度と無く、転がしながら考えてみたものの。
これといった結論には至らず。
タイプB
多少、設定の齟齬があります。
パラレルワールドとして捕らえてもらえるとありがたい。



ヒメリ♀       魔法使いキャラクター。

ジェイド♂      主人公な騎士キャラクター。

ヘイト♂       ジェイド君のリアルでの先輩のキャラクター。

マゼンダ♀      ヒメリの友人かつヘイトと同じギルドに所属している商人キャラクター。

システムボイス(不問)ゲームのシステムメッセージを読み上げるボイス。
           演じる上でのアドバイス。
           スペースが開いている箇所以外では区切らない、
           スペースが開いてる箇所は確実に区切るといった方法がオススメ。
           もちろん、新しい手法をどんどん開拓してもらって構わない。


配役表(2:2:1)



M はマインドです。登場人物の心の中つぶやき等を現しています。
T はチャットメッセージです。実際に対面しておらず、電話や無線で話している様な状態を現しています。
 (基本的にシステムボイスはチャットメッセージ状態となります。)




ヒメリM:  素敵な大恋愛をする訳じゃない。
      謎解きをする訳でもなく、世界を救ったりなんか以ての外。
      極々普通の日常だわ。
      けど、そこに繋がりがある限り、物語は間違いなく存在していて―――
      ―――誰一人として漏れることなく役割が与えられているから。

      今回は、私にその主観を与えられただけに過ぎないの。

システムT: ヒメリ さんがログインしました。


ヒメリ:  完全無欠で一撃必殺なパーフェクト魔法美少女、ヒメリちゃんの参上よ!

ジェイド: 完全無欠とパーフェクトの部分が被ってるけど、いいのか?

ヒメリ:  ・・・・いいのよ、コレで

ジェイド: ん、なんか含みが?

ヒメリ:  私が完璧なのはとっても大切な重要事項だもの、二回言う位が丁度いいの

ジェイド: そーですか

ヒメリ:  そーですの

ジェイド: お前はいつも楽しそうでいいよなー

ヒメリ:  いいでしょ?
      そんないつも楽しいヒメリちゃんが、冴えないジェイド君を冒険に誘ってあげよう!

ジェイド: 冒険って。どうせいつもの狩場だろ?

ヒメリ:  まぁ、そうなんだけどね。今の所、あそこが一番経験値もらえるし

ジェイド: で、モンスターを遮る壁になれ、と (遮る→さえぎる)

ヒメリ:  騎士が前衛で魔法使いが後衛ってのは、ファンタジー発足以来の黄金パターンでしょ?

ジェイド: ファンタジー発足って使い方合ってるのか?

ヒメリ:  むぐぐ、ツッコミが細かいぞー

ジェイド: 悪かったな。几帳面なんだ、俺

ヒメリ:  むー。で、どうなの?行くの、行かないの?

ジェイド: お誘いは素直に嬉しいんだけど・・・・
      悪い、今日はギルドの集まりがあるんだよ

ヒメリ:  ギルドって、『ジオサイド』?

ジェイド: 俺が入ってるギルドって言ったらそれしか無いだろ

ヒメリ:  PV? (PV→ピーブイ プレイヤーバーサスを指す。プレイヤーキャラクター同士で戦う事。)

ジェイド: そ、対人戦

ヒメリ:  ・・・・そっか。じゃー仕方無いか

ジェイド: 悪いな

ヒメリ:  今度は付き合って貰うからね。首を洗って待っていろ!

ジェイド: 殺すつもりか!?

ヒメリ:  5回ほど

ジェイド: 多いよ!?

ヒメリ:  えー、じゃあ3回?

ジェイド: も、もう一声!

ヒメリ:  もう・・・・殺すの勘弁してあげるから、ちゃんと相手しなさいよね

ジェイド: 兎は悲しいと死んでしまう、とでも言いそうだな

ヒメリ:  『ウサギサン』はもうこりごりよ・・・・

ジェイド: 違いない。じゃあ、俺行くから

ヒメリ:  うん、また今度ね

ヒメリM:  暇になっちゃったなー・・・・。街に行って買い物でもしよっと

システムT: 大都市『ローレンス』 中央エリア。


マゼンダ: 毎度あり!

ヒメリ:  もうちょっと負けてくれても良かったんじゃないマゼンダ?

マゼンダ: それでも市場価格よりビミョーーーーンに、安ーく提供してるんだぜ?
      逆に感謝して欲しいものだにゃ

ヒメリ:  包み隠さず素直に微妙って言えるその根性に感服よ

マゼンダ: えっへん、偉いだろう!

ヒメリ:  偉い偉い

マゼンダ: えへへへへー

ヘイト:  マゼンダさーん、回復薬残ってる?

マゼンダ: おおう、ヘイトちんじゃん。ちわー!

ヘイト:  おっと、お客さん?商談中だったのかな?

マゼンダ: んにゃ、大丈夫。いま終わったところだよー。
      こちらお得意さんのヒメリちゃんだにゃ

ヒメリ:  初めまして

ヘイト:  マゼンダさんと同じギルドのヘイトっていいます。よろしく

マゼンダ: そーいえば、ヒメリっちはまだギルドに入ってないにゃ。
      入らないのかにゃ?

ヒメリ:  うーん、何処のギルドもピンと来ないのよね

マゼンダ: 適当に入ってみるといーにゃ。
      つるんでるだけで、結構面白いんだよ?

ヒメリ:  うーん。そういうもの?

マゼンダ: そーゆーもの!
      だよね、ヘイトちん!

ヘイト:  だな。
      住めば都ってやつだ

ヒメリ:  そー、なのかな・・・・本当に

マゼンダ: にゃ?

ヒメリ:  あ、いや、何でもないよ!

マゼンダ: ヒメリっちは、ギルドが嫌いなのかにゃ?

ヒメリ:  いや、嫌いってわけじゃなくて・・・・その。
      ギルドってPVもするんでしょ?

ヘイト:  ん・・・・?
      あぁ、ギルド戦の事か。
      やってるところもあるなぁ

マゼンダ: うちはあんまりやらないケドねー。
      戦争の様だよーアレは

ヘイト:  でも、ギルド戦だってやってるところとやってないところがある

マゼンダ: 怪しいにゃー、それだけでギルドが嫌いとは思えないにゃ

ヒメリ:  それは・・・・その

マゼンダ: マゼンダさまの目はごまかせないにゃよー?

ヒメリ:  じゃなくて、嫌いでもなんでもないの!
      入ろうって思わないだけ!

マゼンダ: じーーーー

ヒメリ:  な、なによ!

マゼンダ: じろじろじーーーー

ヒメリ:  何じろじろ見てるのよ!

マゼンダ: ・・・・にゃ、観念するにゃ
ヘイト:  この状態に入ったマゼンダさんから逃れられる者はいない・・・・。
      ご愁傷様



マゼンダ: つまり、ガンガンギルド戦をするイケイケなギルド。
      ―――に入ったフレが最近忙しくて相手してくれないから嫉妬していると (フレ→フレンドの略

ヒメリ:  その表現、なんだか納得いかない!

マゼンダ: 的確にだいたいの現状を表してると思うにゃ

ヒメリ:  こういうのは、微妙なニュアンスが大事なの!

ヘイト:  と、洗いざらい白状させられたヒメリさんであった。
      マゼンダさん恐るべし

マゼンダ: いいじゃにゃい、いいじゃにゃい、乙女してるなーヒメリっち!

ヒメリ:  だーかーらー、そういうのじゃ無いの!

マゼンダ: いやはや、似たようなもんだにゃ

ヒメリ:  あーもー!マゼンダってば!

ヘイト:  心中お察しします・・・・経験的に

ヒメリ:  ・・・・ヘイトさんも苦労してるんですね

ヘイト:  そりゃ、もう

マゼンダ: こらー、そこー、勝手に意気投合するにゃー

ヘイト:  ヘイトでいいですよヒメリさん

ヒメリ:  こっちもヒメリでいいわ。改めてよろしく、ヘイト

マゼンダ: 完スルーだにゃ!? (完スルー→完全にスルーの略)

ヒメリ:  ごめんごめん、マゼンダ

マゼンダ: ったく・・・・人が折角秘策を授けてやろうと思ったのににゃー

ヒメリ:  秘策?

マゼンダ: そう、ヒメリっちのその甘ーい悩みを解決する秘策だにゃ。
      うっしっしっし・・・・

ヒメリ:  そ・・・・それは?




システムT: 大都市『ローレンス』 南エリア『コロシアム』。

ジェイド: なんだ、ヒメリの奴・・・・いきなりこんな所に呼び出して。
      待ち合わせだったら、こういう物騒な所をチョイスして欲しくないんだけどな

ヒメリ:  逃げずに来たようね、ジェイド!

ジェイド: おう、ヒメリ

ヒメリ:  もう覚悟は出来てるでしょうね!

ジェイド: 覚悟・・・・どういう事だよ?

ヒメリ:  ったくもう、なんでわざわざこの『コロシアム』に呼び出したと思ってるの!?

ジェイド: ・・・・気分?

ヒメリ:  何処の誰が気分でこんな物騒な所で待ち合わせするのよ!

ジェイド: ・・・・お前?

ヒメリ:  コラァー!!

マゼンダ: 確かに、ヒメリっちならもしくわ・・・・。と思われても仕方ないにゃ

ヒメリ:  マゼンダ!?

ヘイト:  おうジェイド、噂のお友達君はお前だったのか

ジェイド: 先輩!?

マゼンダ: いやー、こんなに面白いイベント見逃せないかにゃって

ヘイト:  俺はその付き添い

マゼンダ: ヒメリー、そんなに熱烈な視線を送るにゃよー。
      正直照れるにゃ

ヘイト:  どうぞお二人さん、俺たちはいないものと思って

ジェイド: えーっと、つまりどういう事なんだ?

ヒメリ:  ・・・・。
      ジェイド!私と決闘しなさい!!

ジェイド: 決闘!?なんでまたいきなり?
      たしかに『コロシアム』でやることって言ったら決闘ぐらいしか無いけど

ヒメリ:  負けた方は、勝った方のいう事を一つ聞くの!
      わかった!?わかったわね!行くわよ!!

ジェイド: まだ状況が飲み込めてないんだ・・・・が。っておい!?

システムT: ヒメリ さんを 決闘フィールドに転送しました。

システムT: ジェイド さんを 決闘フィールドに転送しました。

マゼンダ: 始まるにゃ。観客席にダッシュ!

ヘイト:  合点!


システムT: 双方の準備が整いました。決闘開始まで、5秒

ジェイド: まーだ、なんだかよくわからないんだが。
      俺、悪いことした?

ヒメリ:  いいから、全力で戦うの!いいわね!?

ジェイド: 納得いかないけど・・・・わかった

システムT: 2秒.1秒.開始

ヒメリ:  スプレッド・フレア!

ジェイド: アイテム発動!

ヒメリ:  煙球!?ターゲットが取れない・・・・
      なら、サーヴァント・フレイム!

ヘイト:  『サーヴァント・フレイム』、付近にあるターゲットを自動で攻撃する魔法だな。
      確かに、それなら視界を奪われても相手を補足できる

ヒメリ:  詠唱完了ね。さあ、燻り出してあげる。
      行け!

マゼンダ: ねーねー、解説のヘイトさん。どっちが勝つと思うにゃ?

ヒメリM:  よし、補足した。場所は?・・・・正面!?

ヘイト:  そりゃまあ、もちろん

ジェイド: スラッシュ!

ヘイト:  普段から対人技術を磨いてるうちの後輩かな?

ジェイド: アッパー・スライ!

ヒメリM:  二連撃!?

ヘイト:  まだです、この機を逃がす手はありません!

マゼンダ: つづくにゃ!

ジェイド: アーク・スラッシュ!

ヒメリ:  そんな!?

ジェイド: ストライク・ザーン!

マゼンダ: おおっと!ヒメリ選手大きく吹き飛ばされたー!にゃー!

ヘイト:  マズイ、マズイですよ。騎士相手にあの距離は非常にマズイです!

ジェイド: お望み通りの・・・・全力だ!

ヒメリ:  ほえ!?

ジェイド: カラミティ・ラッシュ!!

ヘイト:  決まった!騎士キャラクターのラッシュスキル!カラミティラッシュだ!!

マゼンダ: ヘイトちんは解説役だからあんまり張り切らないでほしいにゃ

システムT: ヒメリ さんが戦闘不能になりました。
      決闘を終了します。

ヘイト:  ココでヒメリ選手ダウン!圧倒的な力量差を見せ付けてジェイド選手の勝利です!!

マゼンダ: 聞いちゃいないにゃ・・・・


システムT: 大都市『ローレンス』 南エリア『コロシアム』。

ヒメリ:  もう一回よ!もう一回!!

ジェイド: はい?

ヒメリ:  今のはウォーミングアップよ!これから本当の戦いが始まるんだから!!

ジェイド: いつまでやるつもりだよ・・・・

ヒメリ:  もちろん、ジェイドに言う事聞かせるまでに決まってるじゃない!

ジェイド: やっぱり・・・・

ヒメリ:  ぼやぼやしてない!ほら!さっさと二戦目にいくわよ!!

ジェイド: 先輩!ヘルプミー!!

ヘイト:  ご愁傷さま。多分手抜きして負けても開放されないだろうから、がんばれよー

ジェイド: そんなぁー!!

マゼンダ: 青春だにゃー

ヘイト:  青春だなー

ジェイド: せめて、状況だけでも説明してくれぇぇぇ!!



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